「おすすめの税理士さん、どこかある?」
こんなとき、あなたはどうやって調べますか。

少し前までは、Googleで検索して、出てきたサイトを1つずつ開くのがふつうでした。ところが今は、ChatGPTのようなAIに聞いて、そのまま答えをもらう人が増えています。

この記事では、そんな時代に必要になってきた「LLMO対策」について、なるべくやさしい言葉でお話しします。書いているのは、横浜を拠点に、LLMO対策やSEOの代行に対応する Alythron です。

調べものの仕方が変わってきた

まずは、今どれくらいの人がAIを使っているのかを見てみましょう。

総務省の『令和8年版 情報通信白書』によると、日本で生成AIを「使ったことがある」と答えた人は58.8%でした。10人いれば、6人近くが使ったことがあるということです。

1年前の調査では26.7%でした。アンケートに答えた人の年齢の幅が少し広がっているので単純には比べられませんが、20歳以上に限っても52.2%です。この1年で、ぐっと身近になったことがわかります。

同じ白書では、AIを使う目的で一番多かったのは「情報の理解」でした。つまり、何かを知りたい、わかりたいというときに使われることが多いということです。

世界に目を向けると、もっと大きな数字が出てきます。ChatGPTを作っているOpenAIは、2026年2月にこう発表しました。1週間に使う人が、9億人に達したというのです(TechCrunchの報道より)。

Googleの検索も変わりました。検索したときに、いちばん上にAIがまとめた答えが出るのを見たことはありませんか。これが「AIによる概要」です。この記事では「AI概要」と呼びます。日本では2024年8月に始まりました。

「ググる」から「チャピる」へ

左に「検索画面(リンクがずらっと並ぶ)」、右に「チャット画面(答えが1つ返ってくる)」を並べた対比の絵

昔のネットには、「ググれカス」という少し乱暴な言い回しがありました。「そのくらいGoogleで調べればわかるでしょ」という意味です。それくらい「ググる」は当たり前のことでした。

では、今はどうでしょう。

ChatGPTのことを「チャッピー」と呼ぶ人が増えています。この呼び名は、2025年の「新語・流行語大賞」で、候補の30語にも選ばれました(ITmediaの記事より)。特に若い人たちの間で使われているようです。

そこから、ChatGPTで調べることを「チャピる」と呼ぶ人もいます。「ググれ」ではなく「チャピれ」。言葉としてこの先も残るかはわかりません。それでも、調べものの入り口が変わりつつあるのは確かです。

これは、会社やお店にとって大事な変化です。お客さんが最初に聞く相手が、検索画面からAIに移りつつあるからです。

ゼロクリック検索とは?なぜ問題なのか

ここで知っておいてほしいのが「ゼロクリック検索」という言葉です。

ゼロクリック検索とは、検索したのに、どのサイトも開かずに終わることです。答えが検索画面に出ていれば、わざわざサイトを開く必要がありません。

たとえば「〇〇 営業時間」と調べると、検索画面にそのまま時間が出ることがあります。知りたいことがわかれば、人はそこで調べるのをやめます。これもゼロクリックの1つです。

アメリカでは、10回の検索のうち7回近くがどこも開かれない

10人のうち7人はサイトを開かずに終わり、3人だけがサイトへ進む様子を表した図
出典:SparkToro(アメリカのGoogle検索、2026年1〜4月)

アメリカの調査会社SparkToroは、Similarwebという会社のデータを使って、この割合を調べています。

2026年1月から4月のアメリカのGoogle検索では、約68%がどのサイトも開かれずに終わりました。10回検索したら、7回近くはどこもクリックされないということです。2年前の2024年は約60%だったので、はっきり増えています。

AIの答えが出ると、クリックは半分近くに

アメリカのピュー・リサーチ・センターという調査機関も、2025年3月の検索のようすを調べています。

AI概要が出た検索画面で、ふつうの検索結果のリンクが押されたのは100回中8回でした。AI概要が出なかった画面では、100回中15回です。AIの答えがあるだけで、クリックは半分近くになっていました。

AI概要の中に貼られたリンクが押されたのは、100回中1回ほどでした。

困るのは「来てもらえない」こと

ゼロクリックが増えると、何が問題なのでしょうか。

これまでは、検索で上のほうに出れば、サイトに人が来てくれました。サイトを見て、電話や問い合わせをしてもらう流れです。

でも、AIが答えを出してしまうと、サイトまで来る人は減ります。AIの答えの中に名前が出なければ、知ってもらう機会そのものが減ってしまうのです。これが「ゼロクリック問題」と呼ばれるものです。

ここで挙げた数字は、どれもアメリカの調査です。日本で同じ割合になるとは限りません。ただ、同じ流れは日本でも進んでいくと考えておいたほうが安心です。

LLMO対策とは?

では、本題の「LLMO対策」とは何でしょうか。

LLMOは、英語の頭文字をとった言葉です。

  • LLM:ChatGPTのように、文章で答えてくれるAIのこと
  • O:「最適化」、つまりうまく合うように整えること

ひとことで言うと、AIが答えを作るときに、自社の名前や正しい情報を出してもらいやすくするための準備です。

たとえば、こんな質問をAIにする人がいたとします。

  • 「横浜で、子どもを連れて行きやすい歯医者は?」
  • 「相続に強い税理士事務所を教えて」
  • 「神奈川で、自然素材の家を建てられる工務店は?」
  • 「小さな部品を少しだけ作ってくれる会社はある?」

このとき、答えの中に自分の会社が出てくるかどうか。そこに向けて手を打つのがLLMO対策です。

AIは、どこから情報を集めているの?

AIは、ネット上にあるいろいろな情報をもとに答えを作ります。たとえば、次のようなものです。

  • 会社やお店のサイト
  • Googleマップなどにのっている情報
  • 口コミやレビュー
  • ニュースや、業界のサイトでの紹介

どこを重く見るかは、AIによってちがいます。ただ、ネット上に情報がほとんどない会社は、どのAIでも答えに出にくいと考えられます。自社サイトだけでなく、ほかの場所でどう紹介されているかも大事なのはこのためです。

GEO・AIOとの違いは?

似た言葉に「GEO」や「AIO」があります。

  • GEO:AIが作る答えに向けた最適化のこと
  • AIO:AI向けの最適化のこと

使う人や会社によって呼び方がちがうだけで、目指していることはほぼ同じです。AIOは、GoogleのAI概要の英語名(AI Overviews)の略として使われることもあります。呼び名の違いは、あまり気にしなくて大丈夫です。

SEOとLLMOの違い

土台に「SEO」、その上の部屋に「LLMO」と書いた図

「SEOをやっていれば、それで十分じゃないの?」
そう思った方もいるかもしれません。

SEOとは、Googleなどの検索結果で、上のほうに出るための対策です。ちがいを表にまとめると、次のようになります。

項目 Traditional SEO 検索エンジン最適化 Next Standard LLMO 大規模言語モデル最適化
ねらう場所 検索結果の一覧 AIの答えの中
ゴール 上のほうに出て、サイトを開いてもらう 答えの中で名前を出してもらう
相手 主にGoogleなどの検索エンジン ChatGPT、Gemini、AI概要 など

SEOがいらなくなるわけではない

大事なのは、SEOがいらなくなるわけではないということです。

Googleは、AI概要に出るための特別な決まりはなく、SEOの基本がそのまま大切だと説明しています。AIも、ネット上にある情報をもとに答えを作ります。わかりやすいサイトがあることは、どちらにとっても土台です。

ちがうのは、見るところと、ゴールの置き方です。

SEOでは「何位に出たか」を見ます。LLMOでは「AIの答えに名前が出たか」「正しく紹介されたか」を見ます。自社サイトの外で、どう紹介されているかも大事になります。

家づくりにたとえると、SEOは土台で、LLMOはその上に建てる部屋のようなものです。土台がないと、部屋は建ちません。

LLMO対策をやるメリット

では、LLMO対策をすると、どんないいことがあるのでしょうか。主なものを3つ挙げます。

1. AIに聞かれたときの候補に入りやすくなる

AIに「おすすめは?」と聞くと、多くの場合、いくつかの名前が挙がります。

その中に入れるかどうかで、知ってもらえるチャンスは大きく変わります。AIの答えで名前を知った人が、あとから社名で検索して、サイトを見に来ることもあります。

工務店や、会社相手に仕事をするBtoBの会社では、1件の相談がとても大きな仕事につながることもあります。候補の数が少ない業種ほど、答えに名前が出るかどうかの重みは大きくなります。

2. AIがまちがった情報を話すのを減らす手がかりになる

AIは、ときどき古い情報やまちがった情報を答えます。

たとえば、もう終わったサービスを「やっています」と答えたり、移転前の住所を伝えたりすることがあります。お客さんがそれを信じたら困りますよね。

サイトの情報を新しくして、ほかのサイトの情報ともそろえておく。そうすると、AIが正しい情報を拾いやすくなると考えられます。

3. 早めに始めておく意味がある

AIは、ネット上にすでにある情報をもとに答えます。

サイトの記事や、ほかのサイトでの紹介は、1日では増えません。少しずつ積み重なるものです。だからこそ、早めに始めておく意味があります。

もちろん、早く始めたから有利になると言い切れるわけではありません。それでも、準備にかかる時間を考えると、後回しにしないほうがよいと私たちは考えています。

始める前に知っておいてほしい注意点

いいことばかりお伝えするのは、フェアではありません。LLMO対策には、次のような注意点もあります。

必ずAIに出るとは言えない

AIがどう答えるかは、AIを作っている会社の仕組みで決まります。同じ質問でも、聞くたびに答えが変わることもあります。

なので、「必ずAIに出ます」とは言えません。 もしそう言い切る説明を見かけたら、なぜそう言えるのかを聞いてみてください。

効果が数字で見えにくい

SEOなら、検索順位やサイトに来た人の数を数字で追えます。

一方で、AIの答えに名前が出た回数を、順位のように手軽に数える方法は、今のところ限られています。実際にAIに聞いてみて、答えの変化を記録していく、という地道な見方になります。

時間がかかる

サイトを直したからといって、次の日からAIの答えが変わるわけではありません。ある程度の期間をかけて、じっくり見ていく必要があります。

今日からできる最初の一歩

スマホでAIに質問している手元のイラスト
※写真はイメージです。

「なんとなくわかったけど、何から始めたらいいの?」という方へ。お金をかけずに、今日からできることを3つ紹介します。

1. AIに、お客さんになったつもりで聞いてみる

ChatGPTやGeminiに、お客さんが聞きそうな質問をしてみましょう。

  • 「〇〇市で、おすすめの〇〇は?」
  • 「〇〇に強い〇〇を教えて」

自分の会社の名前は出てきましたか。ほかにどんな会社が挙がっているかも、あわせて見ておきましょう。

2. 自分の会社の名前で聞いてみる

次に、「〇〇(会社名)ってどんな会社?」と聞いてみてください。

やっていること、場所、営業時間は合っていますか。古い情報や、まちがった情報が混ざっていないかを確かめましょう。

3. 会社の情報がどこでも同じか見る

自社サイト、Googleマップ、SNS、業界のポータルサイトなど、会社の情報がのっている場所を見てみましょう。

  • 社名の書き方(「株式会社」の有無など)
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間

これらが場所によってばらばらだと、AIが迷ってしまうおそれがあります。まずは、そろっているかを確かめるだけでも十分な一歩です。

よくある質問

Q. LLMO対策とは、具体的に何をするのですか?

主に次のようなことをします。

  • AIに実際に質問して、今どう答えているかを調べる
  • 会社の情報を、どのサイトでも同じ内容にそろえる
  • お客さんが聞きそうな質問に、サイトの中で答えておく
  • 自社サイトの外でも、紹介してもらえる場を増やす

どれも、一度やって終わりではありません。AIの答えを見ながら、少しずつ直していきます。

Q. SEOをやっていれば、LLMO対策はいりませんか?

SEOは、LLMO対策の土台になります。なので、SEOにしっかり取り組んでいるなら、準備の一部はすでにできていると言えます。

ただ、AIの答えの中で名前が出ているかは、SEOの数字だけではわかりません。実際にAIに聞いて確かめる手間が、別に必要になります。

Q. 小さな会社やお店でも、やる意味はありますか?

あります。むしろ、地域の会社やお店こそ関係があります。

「〇〇市で、おすすめの〇〇は?」という聞き方は、場所をしぼった質問です。大きな会社だけが答えに出るとは限りません。

Q. 自分たちだけでもできますか?

できることはたくさんあります。この記事の「今日からできる最初の一歩」は、どれも自分たちで始められます。

ただ、AIの答えを毎月調べて記録したり、サイトの作りを見直したりするのは、手間と時間がかかります。本業が忙しい場合は、一部だけを外に頼むという方法もあります。

Q. 代行はどこに頼めますか?費用はどのくらいですか?

LLMO対策の代行は、SEOやWebの会社などが受けています。Alythronも、調査から改善、毎月の見直しまで対応します。

費用は、会社の状況や、やることの量によって変わります。Alythronでは、お話をうかがったうえでお見積もりをお出しします。

まとめ:AIに聞かれる時代の準備を、今から

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • 調べものの入り口が、検索からAIに移りつつある
  • アメリカでは、検索の10回に7回近くが、どのサイトも開かれずに終わっている
  • LLMO対策は、AIの答えに自社の名前や正しい情報を出してもらうための準備
  • SEOは不要にならない。LLMOの土台になる
  • 必ずAIに出るとは言えないが、準備には時間がかかる

「ググる」が当たり前だった時代から、「チャピる」人が増える時代へ。お客さんがAIに聞いたとき、あなたの会社の名前が出てくるかどうかは、これから大事になっていきます。

LLMO対策のご相談はAlythronへ

Alythronでは、LLMO対策とSEOの代行を、神奈川・東京を中心に、全国オンラインで対応します。

  • AIに実際に聞いて、今の状態を調べる
  • 何から手をつけるかをご提案する
  • サイトの整備や、よくある質問づくりをする
  • 毎月、AIの答えの変化をお伝えする

くわしくはLLMO対策・運用代行のページをご覧ください。検索の対策もあわせて考えたい方は、SEO対策・運用代行のページもどうぞ。

ご相談はお問い合わせフォームから、お問い合わせ内容の「MEO・SEO・AI・LLMOについて」を選んでお送りください。メッセージ欄に「LLMO」とご記入いただけると助かります。

※LLMO対策は、AIの答えへの掲載や、問い合わせ数・売上などの成果を保証するものではありません。AIの答え方は、AIを作っている各社の仕組みによって決まります。
※ChatGPTはOpenAI、GeminiはGoogleのサービスです。Alythronは各社と提携しているわけではありません。
※記事内の数字は、下の資料をもとにしています。調査の方法や対象は、それぞれの資料でご確認ください。

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